鹿児島中央・読書会No.01



カテゴリ:[ 趣味 ]


11件の内、新着の記事から10件ずつ表示します。


[11] 2/4議事録

投稿者: あきひと 投稿日:2018年 2月 4日(日)21時37分55秒 KD111239223098.au-net.ne.jp  通報   返信・引用

2/4@アカヤコーヒー 『その女アレックス』

1)お気に入りのキャラクター
 カミーユ…ユーモアのある皮肉や冗談を言うところ、背の小ささ等のチャームポイント?(フランス人は背が高く無い?)
 ルイ…立ち振る舞いの格好良さ

2)心に残ったシーン
 ・過度な倹約家のアルマンが、カミーユに(カミーユの母親の描いた)絵画を贈った場面
 →キャラクターのギャップが現れており、グッときた。等
 ・自殺する直前に、アレックスがスイス行きの航空券を「真剣に」選んでいた場面
 →圧倒的な絶望の中で、微かな希望が交錯する場面

3)アレックスの少女時代における母親(プレボォ夫人)の罪
 ・17歳のトマと、10歳のアレックスの間の性的虐待に介入可能であったのは、母親であったにもかかわらず、看過または一部加担とも思える行動をしていた点において、罪を感じる。
 ・親は、良い意味でも悪い意味でも、子供の世界の全てとなりうる。常態的に子供に虐待を働く母親が、優しい振る舞いを少しでもすると、子供はそれを過度に嬉しいものとして受け取る 等。
 →親子の二者関係の中における感情の屈折(又は共依存のようなものには)、出口は無いのかもしれない、との意見でもあるのかな?と思いました。

4)考察箇所
 ・「写真は写実でしかないが、絵画は現実だ。それは描く人間、描かれる人間、あるいは見る人間の現実であり、その人間の想像や幻想や文化や生き方をまとった現実となる」(p.169)
 →人は写真が写し取ったような「客観的」(又は全ての情報が等価な)世界を受け取っているわけでは無い。
 →カミーユの「素描」や「俯瞰法」には、人々の現実(「肝心なもの」)を掴もうとする態度が現れている。

 ・「カミーユは実は”習慣の奴隷”と言ってもいいほどで、終始新しい習慣を作り出しては、無意識のうちに周囲に押し付けている。(…)そういうことでもしなければ、自分をこの世につなぎとめておけないような気がするのだ」(p.256-257)
 →自我が未成熟ということでは無いか? 周囲にかまってほしいという感情が、「習慣を(…)無意識のうちに周囲に押し付けている」結果を生んでいるのでは。

 ・「人は本当の意味で自分自身に向き合うとき、涙を流さずにはいられない」
 →※ 明確にわかっていないポイントです。その前文の「要するにこれがアレックス。これが自分のすべてだ」という言からすると、孤独で匿名な存在である自分自身に耐えられない、と言うことなのかもしれないなと思い始めました。意見求目ます。

p.s. ボビィの件ですが、私の勘違いでした。
 あゆさんの仰っていたように、ボビィは少女時代のアレックスに性的虐待をした関係者の一人でした。ボビィの名前は「ロベール・プラドリー」という名であり、その内容はp.368でも言及されていました。

 あと、ぜひ、一点皆さんにも、機会があったら考えていただきたいのは、アレックスが兄や母親に硫酸を流す行為をしなかったのはなぜか?という点です。




[10] 話したい点等共有

投稿者: あきひと 投稿日:2017年12月17日(日)02時15分37秒 KD111239228119.au-net.ne.jp  通報   返信・引用

・テロリストと義賊(無法者)の「法-外」の存在としての類似性
 →関連して、国家(警察)権力の空回り感
 (例:Nシステムの乗っ取られ、「村上病患者」を自ら作り出して自ら信じる体制)
 →現時点での「不法行為」、未来から見た「正しさ」のために動くこと。
  しかし、その「正しさ」の根拠は?

・終章の「どんなことにも、意外な逆転はある」と言う表現に関して
 →偶然の出来事の連続の先にある「意外な逆転」について。

・章ごとの日付のクレジットの意味

少し書いてみました。



[9] キャプテンサンダーボルトの疑問点

投稿者: あゆ 投稿日:2017年12月16日(土)17時53分3秒 i125-204-125-103.s41.a046.ap.plala.or.jp  通報   返信・引用

・桃沢瞳の父親の死の真相とは。(村上病に感染し死亡したとされているが実際は??)
・たくさんの登場人物の中で、好きな人物とその理由。



[8] 議事録

投稿者: あきひと 投稿日:2017年10月 4日(水)00時02分20秒 KD106154086085.au-net.ne.jp  通報   返信・引用

議事録


・まず、本日話し合いたい要点について共有。


(あゆさん)
 ①作風の特徴について(固有名詞や心理描写のない印象と効果とは)
 ②ラストシーンについて(双子が離れる意味、その選択をした彼らの心情)
 ③本作品が著者の戦争体験が基であるとするなら、作中の双子を通して著者が伝えたかったことや思いとは何か。


(かなゆくささん)
 ④双子の行動理念について。反-倫理的な「倫理」とでもいうような実行主義をどのように考えるか?

(あきひと)
 かなゆくささんと同じ点。「悪」でも「正義」でもない、「悪童」的な行動原理を考えたい。


① 作風の特徴について

(固有名詞の不使用について)
・固有名詞を用いない箇所として、「大きな町」「小さな町」「もう一つの国」「外国の軍隊」「双子のどちらか」等、多々ある。双子は、なぜ事実を具体的に描写しようとしながら、固有名詞を用いてより具体的に記述しないのか?
・固有名詞を用いないことで、より普遍的な物語として、「より事実でありうるような話」として読まれることを、作者が望んだからではないか。
→その意味で、双子の日記のルールと、著者の願いが矛盾(背反?)した形で現れているシーンかも。

(心理描写・感情表現の不使用による効果)
・双子の日記のルールが、主観的な表現を排しているということに依る。
・女中を爆死させようとしたこと等、一般的に「残酷な」行動の基になる感情的な動きが描かれず、唐突さを感じ、そこに戦慄を覚える。
→またラストシーンは、別離を決心する上での感情的な段階が描かれず、衝撃。・

② ラストシーンについて(双子が離れる意味、その選択をした彼らの心情)

 ・双子は、作品を通じて、様々な訓練を行っているが、別離も必要な別れ、すなわち最後の訓練だったのではないか。
 ・双子は「二人で、ただ一つの分かつことのできない人格」を形成している為、ラストシーンの別離は、当事者にとり「体の半分を奪われたかのような感じ」がするのだろう。ここでは、(著者の経験である)亡命の経験における「一人の人間が二つに引き裂かれるような体験」を表現しているのではないか。
・著者のインタビューにも、実兄と非常に仲が良かったこと。作品に出る双子のような連帯感を抱いていたことを話している。著者は亡命により、ハンガリーに兄を含めた家族を置いてきたことを語っており、著者の経験と双子のそれは重なる点も多い。
・国境を超える手段として、都合よく現れた存在として、偶然父を踏み台に使ったのか。または、踏み台に使ったのが「父であること」に理由があるのか。


 ③本作品が著者の戦争体験が基であるとするなら、作中の双子を通して著者が伝えたかったことや思いとは何か。

 ・略(②に同じ)


 ④双子の行動理念について

 ・倫理的であることが、その「善さ」を保つ根拠に関しては神頼み的であること。
 →双子の行動原理は、双子自らでその根拠(説得性、理由 等)を担保している点で、(神を起源に持つ)従来の倫理と異なる。
 ・双子はお互いを「監視」し、客観性を保っているのではないか。双子であることの理由も、主我(I)と客我(me)の関係で考えると、わかりやすい。
 ・双子の行動原理には、必要性(に基づく資源の分配)という基準があるのではないか。
 ・障害者に対する特別な配慮等、公正というのが彼らの行動原理ではないか。
 ・双子は、”牽かれていく者”(ユダヤ人)の行列に、りんごを落としたおばあさんに、シンパシーを感じているように見える。
 ・悪ではない、「悪童」的であるとはどういうことか?「童である」ということは、素朴であること、純粋無垢であることではないか。常識破りの素朴な実行主義が、熟考すると一概に「悪」と言えず、(大人がすでに身につけてしまっている)常識の手前で、再度「倫理とは何か」を考える澱みを作るのかも。

以上。


p.s. 内容ですが、脚色をしていたり、抜け落ちていたりする点など、ありましたら、訂正をお願いします。当日、頭がぼんやりしており、かなり自信がありません…。



[7] お疲れ様でした

投稿者: あきひと 投稿日:2017年10月 3日(火)22時38分11秒 KD106154086085.au-net.ne.jp  通報   返信・引用

10月1日(日)14:00-16:30で、第二回目の読書会を実施いたしました。
参加者の方、ご参加ありがとうございました。

課題本は、『悪童日記』で、
参加者は私を含め、あゆさん、かなゆくささんの3名でした。

議事録は、また作成し次第、共有いたします。

次回は、10月下旬から、11月初旬の日程で開催を検討しています。
課題本は、高野和明氏『ジェノサイド』とする予定です。
(※文庫本は、上下巻です。)

また、参加日程の調整をしております。
参加希望がある方は、以下のURLにご都合の良い日程の記載をお願いします。

https://chouseisan.com/s?h=d35901f737124a68adb9740c587c2def



[6] 疑問点について

投稿者: あゆ 投稿日:2017年 9月29日(金)01時15分20秒 p126172-ipngn200401kamokounan.kagoshima.ocn.ne.jp  通報   返信・引用

遅くなりましたが、「悪童日記」の疑問点や話し合いたい点を簡単ですが。

・作風の特徴について(固有名詞や心理描写のない印象と効果とは)
・ラストシーンについて(ふたごが離れる意味、その選択をした彼らの心情)
・本作品が著者の戦争体験が基であるとするなら、作中のふたごを通して著者が伝えたかったことや思いとは何か。



[5] 興味深い点の共有

投稿者: あきひと 投稿日:2017年 9月18日(月)13時56分25秒 KD106154096047.au-net.ne.jp  通報   返信・引用

作品の興味深かった点を何点か、レジュメ風に書いてみました。

以下です。


************************************
2017.10.1 鹿児島中央・読書会

テーマ:アゴタ・クリストフ『悪童日記』早川書房

1、別離又は喪失
1-1、双子の別離
・「二人で、ただ一つの、分かつことのできない人格を形作っているのよ」(p.34)
「ぼくら二人の間に、校舎が一棟、割って入ったのだ。その距離が、ぼくらには非道きわまるものと思える。そこから受ける苦痛ときたら、堪えられるものでは到底ない。まるで体の半分を奪われたかのような感じだ。ぼくらはバランスを失う。眩暈に襲われる。倒れる。失神する」(p.34-35)

・「ぼくらのうちの一人が、もう一つの国へ去る。残ったほうの一人は、おばあちゃんの家に戻る」(p.273)
→著者自身の亡命体験も関係するか。
→「アゴタ・クリストフは二十一歳のときに、自らは望まずして難民になってしまった女性である。」(『第三の嘘』、p264)
→「わたしは二十一歳。結婚して二年になる。生後四ヶ月の娘がいる。わたしたちは十一月のある日の夜、ハンガリーとオーストリアの間の国境を越えようとしている」(『文盲、アゴタ・クリストフ自伝』p.55)
→「奇妙なのは、この亡命の経過について、わたしにわずかな思い出しか残っていないことだ。あたかも当日の全ては夢の中で、またはこの人生とは異なる別の人生の中で起こったことでもあるかのように、あたかも、わたしの記憶が、わたしが自分の人生の大きな部分を失ってしまったあの時のことについては、思い出すことを拒んでいるかのように。わたしはハンガリーに、秘密の表記法で書き綴った日記を、また初期の詩篇を、置いてきた。わたしは兄と弟を、両親を残してきた。何も告げず、さようならとも、また会いましょうとも言うことなしに…。そして何よりも、あの日、一九五六年の十一月のあの日、わたしはひとつの国民への帰属を永久に喪ったのである」(『文盲』p.60)
→「クリストフは、亡命とは一人の人間が二つに引き裂かれるような体験で、体は亡命先にあっても心は国に残っているのだ、と語った」(『第三の嘘』、p264)
→亡命に伴う、三つの別離又は喪失。①日記(過去の自分及び、母語で書くこと)との決別、②家族との別離、③故郷(ネーション)の喪失。

1-2、他者との別れ
・「罵詈雑言に、思いやりのない言葉に、慣れてしまいたい。…言葉がもう頭に喰い込まなくなるまで、耳にさえ入らなくなるまで続ける。…しかし、以前に聞いて、記憶に残っている言葉もある。おかあさんは、僕らに言ったものだ。「私の愛しい子!最愛の子!私の秘蔵っ子!私の大切な、可愛い赤ちゃん!」これらの言葉を思い出すと、ぼくらの目に涙があふれる。…いく度も繰り返されて、言葉は少しずつ意味を失い、言葉のもたらす痛みも和らぐ」(p.30-32)
→日記に感情の言葉を用いないのは、「精神を鍛える」ことと関係する?

・「ぼくらは返事しない…ぼくらは返事しない…ぼくらは口を噤んでいる。…「おばあちゃんがほんとうにそう望むなら、やってあげるよ」(p.257)
→隣人の「殺して」という要望には即座に応えたが、この場面のおばちゃんには異なる対応。(双子に感情的な躊躇があるからか。それとも回復の可能性があるから、病気を理由にして死ぬのが不合理だと考えたから?)

2、日記ーどのように、何を、書くのか。
2-1、<大きなノート>のルール
・「作文の演習は次の要領でおこなう。ぼくらは下書き用紙と鉛筆と<大きなノート>を用意し、台所のテーブルに向かって坐っている…一つの主題を扱うのに、持ち時間は二時間で、用紙は二枚使える。…「良」なら、その作文を<大きなノート>に清書する」(p.41-42)
→「<大きなノート>」は”Le Grand Cahier”、本作の原題。

・「「良」か「不可」を判断する基準として、ぼくらには、きわめて単純なルールがある。作文の内容は真実でなければならない、というルールだ。ぼくらが記述するのは、あるがままの事物、ぼくらが見たこと、ぼくらが聞いたこと、ぼくらが実行したことでなければならない。」(p.42)
→双子は、何故事実を具体的に描写しようとしながら、固有名詞を使用しないのか(「大きな町」「小さな町」「もうひとつの国」「外国の軍隊の将校」等。)

・「感情を定義する言葉は非常に漠然としている。その種の言葉の使用は避け、物象や人間や自分自身の描写、つまり事実の忠実な描写だけにとどめたほうがよい」(p.43)
→感情を定義する言葉は、「あるがままの事物、ぼくらが見たこと、ぼくらが聞いたこと、ぼくらが実行したことで」はないから排している?

・「おばあちゃんの家に到着する」 → 「おばあちゃんの家」 → 「おばあちゃん」
→章題の遷移の特徴。文章を分節化するように、文節ごとに詳細を述べていく。

2-2、フィクションか否か
・「作り話ではなく、事実を書いた本が読みたいんです」(p.124)
→「私は彼女に、自分が書こうとしているのはほんとうにあった話だ、しかしそんな話があるところまで進むと、事実であるだけに耐えがたくなってしまう、そこで自分は話に変更を加えざるを得ないのだ、と答える。私は彼女に、自分の身の上話を書こうとしているのだが、私にはそれができない、それをするだけの気丈がない、その話はあまりにも深く私自身を傷つけるのだ、と言う。そんなわけで、私はすべてを美化し、物事を実際にあったとおりにではなく、こうあって欲しかったという自分の思いにしたがって描くのだ」(『第三の嘘』p.14)
→「これは一種の日記なのかい?」クラウスは言う。「いや、嘘が書いてあるんです」「嘘?」「そうです。作り話です。事実ではないけれど、事実であり得るような話です」(『第三の嘘』p.130)
→ある個人の経験の中にある、普遍的な相を描き出そうとしたということ?

・V氏「すべての人間は一冊の本を書くために生まれたのであって、ほかにはどんな目的もないんだ。天才的な本であろうと、凡庸な本であろうと、そんなことは大した問題じゃない。けれども、何も書かなければ、人は無為に生きたことになる。地上を通りすぎただけで痕跡を残さずに終わるのだから。」(『二人の証拠』、p.166)

2-3、その他
・「ぼくたちは正確な話し方をしているのです」(p.39)
→書き言葉のような話し方。

3、社会背景に関する言及
3-1、戦争に対するアイロニー
・「ぼくらは体を鍛えることを決意する。泣かずに痛みに耐えることができるようになるためだ…こんな練習をしばらく続けて、ぼくらはほんとうに、何も感じなくなる。痛みを感じるのは、誰か別人だ」(p.24-25)
・「おれは脱走兵なんだよ。もし見つかったら、銃殺か絞首刑にされちまう」ぼくらは言う。「人殺しみたいに?」「そう、まさに人殺しみたいにさ」「ところが、あなたは誰も殺したくないんだ。ただ自分の家に帰りたいだけなんだよね」(p.60-61)
・「残酷なことの練習」※おじいちゃんを殺したおばあちゃんを「見倣って」?
→「ぼくらは殺すのがいつも厭で、気が進まないんだ。でも、気が進まないからこそ、ぼくらは殺すことに慣れなきゃならないんだ」(p73)

・「戦争が、人びとを吝嗇にし、利己的にしたんだ」(p.106)
・「いいえ、司祭さん。ぼくたちは戒めを守りはしません。第一、戒めを守っている人なんて、いやしませんよ。『汝、殺す勿れ』って書かれていますが、その実、誰もが殺すんです」(p.123)
・「この戦争、誰も望みゃしなかったよ、誰も、誰も」(p.149)

3-2、ファシズムに対する批判
・「”牽かれて行く”人間たちの群れ」
→「ぼくたちは理解したいんです。…あの人たちは誰なんですか?どこへ連れて行かれるんですか?なぜ、連行されるんですか?」(p.162)
→女中「さっき見たものなんか忘れちゃうことよ」
→おばあさん(連行されるユダヤ人の行列に林檎を落として)「それでも、あのうちの何人かは食べられたわい、わしの林檎を!」(p.167)


4、双子の価値観
4-1、公正としての正義?
・「仕事は辛いけれど、誰かが働いているのを何もしないで見ているのは、もっと辛いんだ。…ぼくらはただ、ぼくら自身のことを恥ずかしいと思ったんだ」(p.17)
→不公平さが、自らに対する「恥ずかしさ」を催させる。そのことが「辛さ」に起因している?

・「ぼくたち、お金はないんですが、でも、絶対にこれだけ全部要るんです」(p.37)
・「別に親切にしたかったわけじゃないよ。僕らがこういうものを運んできたのはね、あなたはこういうものを絶対に必要としていたからなんだ」(p.,62)
→必要性という基準。障害を持つ隣人に対する特別な配慮(司祭を恐喝して隣人の生計を維持しようとした事等)も、社会における福祉(公正)の「必要性」に対する冷静な認識からか。
→「”牽かれて行く”人間たちの群れ」における、「怒り」も、著しい社会的な不公正からか。
→「ぼくらは長い間、おばあちゃんのベッドのそばにとどまる。おばあちゃんの手を軽く握り続け、おばあちゃんの呼吸を見守り続ける」(p.168)
→双子と、その点で価値観を共有するおばあちゃん。

・兎っ子「あたしはね、乞食をするの、盗むの。そして遊ぶの」 双子「お前、おかあさんお世話もするじゃないか。おまえはよい子だ」(p.47)
→双子が善悪の判断をするのは珍しい。

4-2、無知のヴェール
・「乞食の練習」(p.48)※兎っ子の存在を知ったため
→「乞食をすると、どんな気がするかを知るためと、人々の反応を観察するためなんです」(p.50)
→「帰路、ぼくらは道端に生い茂る草むらの中に、林檎とビスケットとチョコレートと硬貨を投げ捨てる。髪に受けた愛撫だけは、捨てることができない。」(p.50)
→この「捨てられないもの」に対する、双子の感情とは?

・「盲と聾の練習」※隣人の存在を知ったため
→「練習を重ねた僕らは、目に当てる三角の布も耳に詰める草も必要としなくなった。盲人を演じる者は単に視線を自分の内側に向け、聾者役は、あらゆる音に対して耳を閉じるのだ」(p.58)

・「断食の練習」
→「ひもじさに耐える習慣をつけるためなんだ」※脱走兵に会い、彼の涙の理由(空腹による疲弊)を知るためか。

4-3、配慮
・「ぼくら、もう見て来たんだ。これといったものは何もなかったよ」(p.214)
→ユダヤ人の死体の山を、従姉が見ないように配慮。優しさ?
・「砲弾が落ちてね、庭に穴が空いたんだ」(p.221)
→あまりに淡々とした事実描写に狂気を感じるが、これも従姉が残酷な事実に触れないようにする配慮か?

4-4、その他
・「僕らは、贈り物を受け取るのは好きじゃないんです…『ありがとう』って言うのが好きじゃないから」(p.91)
・「ぼくらは、おかあさんの骸骨を屋根裏部屋の梁に吊るし、その首に、赤ん坊の骸骨を引っ掛けた」(p.263)
→母親やその子供に対する、いかなる感情の投影か?



[4] 自己紹介

投稿者: あゆ 投稿日:2017年 9月10日(日)21時37分25秒 p126172-ipngn200401kamokounan.kagoshima.ocn.ne.jp  通報   返信・引用   編集済

一回目も参加させて頂きました。よろしくお願いします。

(1)名前(ハンドルネーム):あゆ
(2)性別:女
(3)最近オススメの本:乙一「箱庭図書館」
小説のボツネタを公募し乙一氏がリメイクした短編集。いい意味で乙一っぽさが薄まり、一枚のコンセプトアルバムのような、心の休息となる一冊。
ちなみに最近オススメの映画 :ワンダーウーマン(字幕)
ストーリーはザ・王道ですが、なかなか迫力がありました。強く優しい女性に憧れます。
(4)今回の作品(『悪童日記』)に関する一言感想
何度も読み返しており、新鮮な感想が出ません。ですが課題本に選んで頂き嬉しいです。



[3] 自己紹介

投稿者: あきひと 投稿日:2017年 9月10日(日)00時38分21秒 KD106154093192.au-net.ne.jp  通報   返信・引用

今回は、私を含め、4名の参加者を予定しております。
前回の参加者と殆ど重なりますが、新規予定者の方に向けて、
改めて、自己紹介をいただければと思います^^

(1)名前(ハンドルネーム)
(2)性別
(3)最近オススメの本
(4)今回の作品(『悪童日記』)に関する一言感想

を記載いただければと思います。

まずは私から!

(1)名前:あきひと
(2)性別:男
(3)最近オススメの本
 内山節『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』
 →「記憶」の在り方に関する言及が面白かったです。目で見たり、頭で考えて整理された記憶だけではなく、職人の手(技術)のように、身体の一部に蓄積された見えない記憶が存在する、と言う指摘が興味深かったです。

(4)今回の作品(『悪童日記』)に関する一言感想
 「別に親切にしたかったわけじゃないよ。ぼくらがこういうものを運んできたのはね、あなたはこういうものを絶対に必要としていたからなんだ。」(文庫版p.62)
 →双子の行動指針が現れているシーンだなと思い、印象的でした。



[2] 過去ログのURL

投稿者: あきひと 投稿日:2017年 8月26日(土)23時13分9秒 KD106154083227.au-net.ne.jp  通報   返信・引用

新規掲示板を作成しました。

過去ログ(第一回読書会に関する掲示板)は以下のURLです。
http://6910.teacup.com/book_club_in_kg/bbs

http://6910.teacup.com/book_club_in_kg/bbs


レンタル掲示板
11件の内、新着の記事から10件ずつ表示します。

お知らせ · よくある質問(FAQ) · お問合せ窓口 · teacup.レンタル掲示板

© GMO Media, Inc.